ピックルボールのサードショットでのパッシングショットは、かなり上級者向けの「攻撃的サードショット」です。
通常、サードショットは“ドロップで前に出る”のが基本ですが、相手のポジションや状況を見て一撃で崩すために「パッシング」を狙うケースもあります。
以下に詳しく解説します👇

🎯 サードショット・パッシングショットとは

サードショットで相手のボレーを避け、左右に抜く攻撃ショット。
サーブ側(後衛)からの3球目で、前衛2人がネット際にいる相手を抜く。

⚙️ 成功の条件
要素 ポイント
相手がネットに詰めている 特にドロップを警戒して前のめりの時がチャンス。
打点を体の前でとれる 前でミートしないと高さが出てロブになりやすい。
スイング軌道 ドライブ基調。ネット上40〜50cmを通す“直線弾道”。
狙いどころ ・相手のバック側足元 ・サイドライン際 ・体の真横(反応できない位置)
🧠 戦術的な意図

相手がドロップ読みで前傾している瞬間を突く。

パッシングを見せておくことで、次から相手が前に出づらくなる。

サードショットを単なるつなぎではなく“選択肢”に変える。

🏋️‍♂️ フォームと打ち方
ポイント 解説
構え 膝を曲げ、上体を低く。パドルは前傾ぎみに。
スイング 下→上よりも前→前の押し出し。体幹主導でコンパクトに。
打点 体の前30cm。腰〜みぞおちの高さが理想。
フォロー ネット方向へ短く止める。大きく振らない。
力加減 80%以下。スピードより「直線軌道+早い出だし」を重視。
🎯 狙うコース別アプローチ
コース 打ち方 特徴
サイド抜き クロス/ストレートを強く打ち抜く 一発得点狙い。低い弾道で。
ボディ狙い 相手の体や利き手側肩口へ 反応が遅れる・ボレーが浮く。
足元狙い 相手前衛の足元へ沈める 攻撃+ミス誘発。安全性が高い。
🧩 練習ドリル

1️⃣ コーンパス練習
 サイドライン手前にコーンを置き、10球中7球通す精度を目指す。

2️⃣ ドロップ→ドライブ選択ドリル
 同じ構えで、状況に応じて「落とす or 抜く」を切り替える。
 判断力とフォームの共通化がポイント。

3️⃣ サーブ→パッシング連携
 サーブ後の動作を短くして、すぐ3球目で抜く感覚を掴む。

⚠️ 失敗例と修正
ミス 原因 修正ポイント
アウト 力み・上方向の振りすぎ フォロー短く、打点を前へ
ネット 打点が遅い/面かぶり 打点を体の前で、面をやや開く
浮く 手首で打っている 体幹主導で押し出す
相手に読まれる 打つ前に構えが違う ドロップと同じ構えで迷わせる
💬 戦術まとめ

✅ サードショット・ドロップとパッシングは「二刀流」。
相手が前に詰めたら抜く、後ろに下がったら落とす。

攻撃の主導権を握るのは「選択の余裕」です。